あらすじ
ショッカーの改造人間かまきり男は、高名な地震学者で、猛の幼なじみでもある中央地震研究所の雨宮博士を誘拐。その頭脳を利用して、日本を人工地震で壊滅させる作戦を実行しようとしていた。
雨宮が行方不明になっていることを新聞で知った猛は、誘拐現場に落ちていた証拠品などから、ショッカーの影を予感していた。そこに、雨宮から「人工的に大地震を起こそうとしている人たちの本拠を突き止めたのですぐに来て欲しい」という電話が入った。実はこれはショッカーの罠で、雨宮はかまきり男に脅されて猛を呼び出していた。
すぐに指定の場所へ向かう猛だったが、かまきり男に脅されていた雨宮に背後から深い縦穴に突き落とされてしまった。
脱出できなくなった本郷をあざ笑うかのように、強力爆弾を仕掛けて猛を吹っ飛ばそうとするかまきり男。
猛はこの絶体絶命の危機を切り抜けられるのか？
解説
「仮面ライダー本郷猛は改造人間である。彼を改造したショッカーは、世界制覇を企む悪の秘密結社である。仮面ライダーは、人間の自由のためにショッカーと戦うのだ！」
ファンの間では有名なこの有名なフレーズが、今回から主題歌の最後にナレーションされるようになりました。後に、この「世界制覇」は「世界征服」に変わります。
回収しない伏線
今回のエピソードは割と腑に落ちない点が多いと言いますか、伏線だけ張って回収しそこねてるんじゃないか首をかしげる箇所がいくつか。
猛の幼なじみの雨宮博士は、一度猛に助けられ目が覚めたときに、自分が猛の幼なじみの雨宮であることを否定して冷たくあしらうばかりか、かまきり男との交戦中の猛を背後から襲い、気絶させてしまいます。
どうも、その後もうつろな目でショッカーの要求に黙々と従っている彼女の様子を見るに、何らかの力で操られていると思われますが、それについては最後まで何も明かされないのでもやっとします。最後も雨宮がショッカーから助けられた描写は無し。あるいは、途中から完全にショッカーに恭順したのかもしれません。
わざわざ作戦を失敗に導く無能怪人
何よりも不可解なのはかまきり男の行動で、彼はアジトへ追いかけてきた猛を迎え撃つのですが、大事な大地震作戦の実行を控えているアジトにライダーの目の前で入り込み、わざわざライダーをアジトに招き入れてしまいます。戦いが不利になって敗走したという感でも無く、ごく自然に。
そしてわざわざライダーを招き入れたアジトの中で、大地震のスイッチを入れようとしますが、当然のように阻止され作戦は失敗。もうなにがしたかったのかまったく意味不明です。
今回のショッカーはいったい何がしたかったのやら…
脚本：滝沢真理
監督：北村秀敏
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