マグマ怪人ゴースター 桜島大決戦(『仮面ライダー』第41話)

あらすじ

スノーマンを失った死神博士だが、桜島火山帯を爆発させる計画は続いていた。5000度の高熱に耐えるマグマの改造人間ゴースターの指揮の下、奴隷の人間達を動員して桜島への掘削工事は続いていた。火山帯の高熱環境に奴隷の消耗が激しく、新たな労働力の補充を企てたショッカーは、ホテルの前で火山がまもなく噴火するとデマを流して不安を煽り、避難用バスを出すと装って人間達を誘拐。

誘拐された中には、藤兵衛や滝、ユリたちも含まれていた。

この時に親をさらわれた子供に偶然接触し、ショッカーの所業を知った隼人と猛の二人。猛は子供の送り届けを隼人に任せ、自身は桜島へショッカーのアジトを捜索に向かった。

地雷原で猛を迎え撃ったショッカーだが、地雷の爆風を利用して猛はライダーに変身。しかし、そこへ現れたゴースターに1号ライダーは苦戦を強いられる。ライダーキックも通用せず、1号は火口に落ち、ショッカーに捕らわれてしまった。

一方、五郎の口から立花レーシングクラブの面々がショッカーの手に落ちたことを知った隼人。そこに、通信機に死神博士の声が届く。「貴様の仲間を助けたければ、島の火口まで来るがいい」

罠と知りつつも、敢えて火口へ訪れた隼人。そこに1号ライダーがサイクロンに乗って現れた。安堵して思わず警戒を解く隼人。しかし、1号はサイクロンもろとも、隼人に猛然と襲いかかってくるのだった!

解説

話自体は前回から直接続いています。本郷猛も引き続き登場。前回は猛と隼人の素顔の共演はラストのバイクでの疾走シーン以外ありませんでしたが、今回は素顔の二人の共演がふんだんに盛り込まれていて、ファンにはたまらないエピソードでしょう。

アルマジロングを見た1号ライダーがひと言、「出たなアルマジロング!」。いや、あなた、アルマジロング知らないでしょ…と一瞬思ったのですが、今話の最後に、1号と2号は実はテレパシーで常に意識がつながっているということが事実が明かされます。なるほど、それで1号がアルマジロングを知っていたり、2号がサラセニアンを知っていたとしても別に不思議ではないわけですか。

今回は、死神博士の「ショッカーが作ったものはショッカーのために力を尽くさねばならない!」、一文字隼人の「人間、正義のためには罠と知っても行かねばならないときがある」といった名言が生まれてますね。

アルマジロングとモグラングが再び登場しますが、アルマジロングは1号ライダーの普通のパンチであっさり倒れ、モグラングは最後の戦いに登場しなかったのでどうなったかわかりません。この二人は前回の時も明確に死が描かれなかったので、再度の再生なのかどうかもイマイチわからない。…なので、とりあえず、今後は自分がメインのエピソード以外で登場した回数をカウントすることにします…

で、現状はこんな感じ

怪人 再登場回数 再登場エピソード
蜘蛛男 1 第13話
蝙蝠男 1 第13話
さそり男 1 第13話
サラセニアン 2 第13、27話
かまきり男 1 第13話
カメレオン男 1 第13話
蜂女 1 第13話
コブラ男 1 第13話
ゲバコンドル 2 第13、27話
ヤモゲラス 1 第13話
モグラング 2 第37、41話
ムカデラス 1 第37話
カニバブラー 1 第37話
アルマジロング 2 第37、41話

しかし、本郷猛はヨーロッパに舞い戻るのに、猛の助手だったはずのエミとミカは戻らないんですね…

脚本:伊上勝
監督:山田稔

第40話「死斗!怪人スノーマン対二人のライダー」第42話「悪魔の死者 怪奇ハエ男」
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