純子が怪人の花嫁に!?(『仮面ライダーV3』第12話)

あらすじ

V3はピッケルシャークに有利な水中での持久戦に持ち込まれ、徐々に海底のアジトへと誘い込まれた。アジト内での戦いの中、首尾良くV3を洞窟の一室に閉じ込めたピッケルシャークは、首領の指示の元、時限爆弾を仕掛けアジトもろともV3を爆殺しようとする。V3はレッドランプのダブルパワーを発動し、無理矢理密室を強行突破するが、ほぼ同時にアジトは爆発する。

志郎は満身創痍の状態でライダー隊本部に戻ってきた。身体のダメージもさることながら、純子に自分がV3であることを知られた精神的ダメージも深かった。しかし、海岸で分かれたはずのその純子は、未だライダー隊本部に戻っていなかった。

その時、監視カメラにセントラルスポーツ店内を伺う怪しい男が写った。志郎が尾行すると、その先に現れたのは戦闘員とピッケルシャークだった。アジトの爆発を生き残ったV3を今度こそ始末するべく襲いかかる。志郎はV3に変身して応戦。しかし、陸上での戦いではピッケルシャークの本来の力は発揮できず、3度目の戦いはV3反転キックが炸裂し、ピッケルシャークは爆死、V3の勝利に終わる。

一方、ドリルモグラに捕らわれた純子は、ドリルモグラが自分をつけ回していた男、黒田の変わり果てた姿であることを知る。志郎を憎み、純子を我が物にしたいドリルモグラは、生き残っていたというV3を打倒し、純子を自らの花嫁とすることを誓う。

ドリルモグラは少年ライダー隊に接触し、志郎を城ヶ崎の松林へ呼び出し、決闘を挑む。変身して現地に向かったV3は、純子の姿をした人形爆弾の罠にかかり、爆発に巻き込まれて姿を消した。

V3を始末し、純子との結婚式を強行するドリルモグラ。身も心もデストロンと化すというデストロンの結婚指輪が、ドリルモグラによって純子にはめられるまさに直前に、式場にV3が乱入。純子を救出し、アジトの外でドリルモグラとの戦いの末、V3反転キックを叩き込んでドリルモグラを撃破した。

「待ってV3!あなた…風見志郎さんなんでしょ!?」

純子の問いに答えず、ハリケーンで立ち去るV3。V3を見送った純子の前に、藤兵衛と…志郎が現れる。二人の一芝居によって、純子が抱いた「V3=志郎」疑惑はどうにか解消されたのだった。

解説

あれだけV3と互角以上の激しい戦いを繰り広げたピッケルシャークが、今回の再戦では実にあっさりとやられてしまい、脱力ものです。それに取って代わるはずのドリルモグラもたいしたことなかったし。前回がV3と怪人の濃ゆい戦闘シーンを見せたのとは対照的に今回はアッサリ風味ですね。

ところで、本部に戻ってきた志郎の台詞
「この風見志郎が仮面ライダーV3だと言うことを…純子さんに喋った奴がいるんです」
ここまでは、いい。ただ、これに続く台詞、
「俺は…彼女の心を傷つけたくなかったんですよ!」
ある意味、えらくナルシストな台詞と言えなくもないです。純子が自分に好意を持っていると確信してないと出てこない言い草ですからね…。当時の世のお父さん達を何人か敵に回したんじゃないかな、これ(笑)

もっとも、V3=志郎であることを知って、その命を狙っているデストロンとあれだけ接触しているのに、未だにその事実を純子が知らないってことの方が不自然極まりないんですけどね…

今回、個人的にツボったのは、純子とドリルモグラの結婚式。神父役?の犬神博士が、デストロンの指輪を手渡すときに言った台詞。
「姿ばかりか、心まで醜いデストロンとなって、」
デストロンの人たちって、自分たちの姿も心も醜いって自覚があるんですね…

脚本:鈴木生朗
監督:塚田正煕

第11話「悪魔の爪がV3をねらう!!」第13話「恐怖の大幹部 ドクトル・ゲー!?」
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