恐怖のキャンプ地底運河のなぞ!(『仮面ライダーV3』第22話)

あらすじ

少年仮面ライダー隊は、熱海の初島で強化合宿を開催。しかし、時を同じくしてこの島の地下では、デストロンが関東一円にばら撒く毒ガスの製造拠点としてアジトを構えていた。初島の地下でのみ採れるという特殊な毒ガスを、地下水路を通じて富士山麓に運び、そこから富士の乱気流にのせて毒ガスをばら撒くという計画だった。

志郎と改造人間ウォーターガントドが遭遇したことで、志郎とライダー隊員がこの島にいることを知ったドクトルGは、作戦の支障にならぬように、少年ライダー隊の拉致を指示する。手始めに、隊員の一人、タカオを戦闘員が拉致。さらに、そのタカオを催眠状態にして、彼を捜索するライダー隊員達の前に姿を見せ、集まってきたところを一網打尽。藤兵衛と純子を含むライダー隊全員を捕虜とした。

ウォーターガントドはそのライダー隊員も道連れに、潜水艇で地下運河から富士山麓の富士急ハイランドに毒ガスを運び込み、そこから気流に乗せるべくガスを詰めたボンベをライダー隊員もろとも気球で空中に放り出そうとしとする。しかし、純子のスカーフを辿って地下アジトのと運河の入り口を発見していたV3が間一髪現場に間に合った。

藤兵衛達を救出し、ウォーターガントドに挑みかかるV3。これを一方的に叩きのめし、最後もV3回転フルキックを直撃させて、ウォーターガントドを仕留めた。

怪人の脅威は去り、藤兵衛は再び初島でのキャンプの仕切り直しを宣言するのだった。

解説

ウォーターガントド。なんとも冴えないというかスマートでないというか、野暮ったい名前ですな。ウォーターガンってそのまま解釈すれば水鉄砲ですけど、水鉄砲を怪人の武装にしてしまうデストロンのセンスの悪さよ…と言いたいところなんですが、Aパートの終わり際で撃っているのはありゃ水じゃなくてロケットミサイルだよな、どう見ても…。それ以外に腕の水鉄砲とおぼしき武装から何かが撃たれるシーンはないし。看板に偽りありだろと。

とはいえ、その戦闘力もたいしたことはない。とくに最後の決戦なんかはもうV3に一方的にボコられっぱなしで全く見せ場無し。見せ場らしい見せ場と言えば、冒頭にアベックを毒ガスで殺害したくらいかな?Ww

ところで、V3のことを「仮面ラ~イダV3」という独特のリズムで呼ぶのが特徴の一つであるドクトルGですが、その呼び方はライダー隊にも適用されるようで、「作戦開始まであと三時間。それまでにあの目障りなラ~イダ隊員達を引っ捕らえてくるのだ」という台詞がありますね。千波さんのキャラ作りが徹底しています。

脚本:島田真之、塚田正煕
監督:塚田正煕

第21話「生きていたダブルライダー」第23話「恐怖!墓場から来た吸血男」
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