ゆけアマゾン!カニ獣人の島へ!(『仮面ライダーアマゾン』第9話)

あらすじ

ゲドンの首領・十面鬼は人間の生き血を食料としている。より糧食として質の高い、若い娘の血を求めて、十面鬼はカニ獣人に若い娘達の誘拐を指示する。カニ獣人はジューシャ達を引き連れて行動を開始するが、最初に手を出した娘の拉致はアマゾンの介入で失敗する。

まずアマゾンを排除するよう方針転換したカニ獣人は、モグラ獣人を探し出し、十面鬼へゲドンへの復帰を取りなす条件でアマゾンの弱点としてまさひことりつ子の情報を引き出す。カニ獣人は「若い娘」という条件も満たすりつ子にターゲットを絞った。アマゾンはモグラ獣人達からりつ子がカニ獣人に狙われると聞き出し、友人と散策中のりつ子の前に現れて護衛を申し出るが、ゲドンの存在に疲れ、元々アマゾンを快く思っていなかったりつ子は、けんもほろろに「アマゾンへ帰って!」と突き放してしまう。友人と思っていたりつ子に冷たい言葉を投げられ、悲しみに沈むアマゾン。

しかし、りつ子には既にゲドンのジューシャの手が伸びようとしていた。なんとなく誰かにつけられていると感じていたりつ子達はパンクを修理中の藤兵衛と遭遇したところで、カニ獣人とジューシャ達に襲撃される。カニ獣人はりつ子と友人の女を拉致し、カニ獣人の拠点「人喰いカニ島」へと連れ去った。

アマゾンは藤兵衛からりつ子がゲドンに攫われたことを聞き、すぐさまゲドンの後を追って人喰いカニ島へ上陸。カニ獣人はりつ子達を人質に取りアマゾンを無抵抗にして嬲るが、アマゾンはアマゾンライダーに変身し、これに立ち向かった。人間を溶かすカニ獣人の泡はアマゾンには全く通用せず、ヒレカッターで全身を滅多斬りにされたカニ獣人は血しぶきを吹き上げて斃れた。りつ子達も無事に助け出された。

冷たく突き放したにも関わらず自分を助けに来てくれたアマゾンに、りつ子もようやく心を開いた。これから東京の冬を迎えるアマゾンに、りつ子は藤兵衛、まさひこと共にアマゾンに上着を贈った。友情の上着を身にまとい、アマゾンはさらなるゲドンとの戦いに決意を新たにするのだった。

解説

ある意味、物語のターニングポイントとなるエピソードです。

どちらかというと、まさひこがアマゾンを慕うので仕方なく彼を容認していたという微妙な立ち位置だったりつ子。その彼女が、一度決別しつつもアマゾンの手で救出されるというイベントをもって、完全にアマゾンの協力者の一人となり、まさひこ、藤兵衛、りつ子、モグラ獣人というゲドンに立ち向かうアマゾン陣営のフルメンバーが固まる回と言えます。

モグラ獣人、まさひこからラジオを借り受けて「社会勉強」をしてるのですが、彼は音楽に触れるのも初めてだった様子。設定によれば、ゲドンの「獣人」とは、動植物に人間の脳を移植したものであるはずなのですが、人間としての記憶、知識は失われているのでしょうか。あるいは、無垢状態の赤ん坊の脳が移植されていたりとかするのかな? でもモグラ獣人はアマゾンよりよほど流暢に日本語を使いこなしてますしねぇ…ある程度知識を蓄えた脳でなければこんなことはできない。

ゲドンの獣人は他の組織の怪人達と比べて、ベースとなっている動植物の特徴がより強く表に出ているのですが、今回のカニ獣人もそれが顕著で、彼はなんと基本的に横歩きで移動しますw。なかなかシュールなので一見の価値ありですよ。そのカニ獣人が、りつ子達の命を人質に取る際に使っているのが「人喰いガニ」。うーん、『V3』でドクトル・ゲーことカニレーザーも同じようなことしてたなぁ…

そしてりつ子達を人質に取られた状態で「手を出せない」と呟いているアマゾンですが、カニ獣人に首を捕まれた状態でアマゾンライダーに変身すると、平然とカニ獣人とドンパチやってるではありませんか(笑)。おい、人質を忘れたのか(笑)。まあカニ獣人の方も忘れているようなので結果オーライですが(笑)。

脚本:伊上勝
監督:田口勝彦

第8話「学校を襲ったワニ獣人!!」第10話「黒ネコ獣人 保育園をねらう!!」
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