対決!!雪山怪人ベアーコンガー(『仮面ライダー』第46話)

あらすじ

ショッカーの「スノー計画」。それは、草津高原の雪原地帯の雪を、2000度の高熱を長時間保つエネルギー爆弾で溶かし、大洪水を巻き起こすという計画だった。そのエネルギー爆弾を製作するために、物理学の権威である美川博士を、息子・タダシの命をネタに脅迫し、無理矢理協力させていた。

しかし、タダシが休暇で草津を訪れていた五郎ら立花レーシングクラブの面々と接触したため、計画の邪魔になると判断した死神博士はタダシの抹殺を決定。既に爆弾を完成させていた美川博士も、用済みとばかりに幽閉してしまった。

五郎と友達になるという約束を申し訳なさそうに撤回するタダシに、何かあると睨んだ隼人と滝の二人がタダシの様子を見ていると、タダシは家に戻ったところで怪人ベアーコンガーらショッカー一味に襲われていた。隼人達が救出に飛び込み、タダシの誘拐はなんとか阻止するも、隼人はベアーコンガーとの戦いで左腕を負傷してしまう。

ショッカーのアジトで父が死神博士に脅迫される場面を目撃していたタダシから、その計画の全貌を聞いた隼人達は、美川邸のゴミ焼却炉にあるというショッカーのアジトへ向かうが、その間にショッカーの魔の手はホテルの藤兵衛達へと伸びていた。

解説

今回の監督・塚田正煕氏ですが、以前も見かけた名前だと思って当ブログの過去のエントリを漁ってみたけど見つからないんです。はて、そんなはずは…と思ってよくよく目をこらしてみると、ありました。第22話脚本を担当しているじゃないですか。当時は脚本と監督を兼任なんて事が普通にあったんですかね。

なんでもこの方、当初は助監督として番組に参加し、後に監督に昇格したということで、「仮面ライダー」における最初の監督作品が、本話ということなのでしょう。

冒頭とラストで隼人と滝がスキーを滑る場面があります。私は雪国の人間なので、ガチのインドア派ながらそこそこスキーは滑れるのですが、二人のスキーの腕前は、上級者向けゲレンデでなければそれなりに不自由なく滑れそうだが、とりたてて上手いというほどでもない、ってくらいですかねぇ。どちらかというと滝の方が上手そう。

個人的に今回の見所は、ベアーコンガーとの戦いで左腕を痛めた隼人が、Bパートで痛みを堪えながら変身するシーン。

雪原でのアクションは足を取られてやりにくそうでしたね。ライダーのみならず、ベアーコンガーまで雪に足を取られて膝を着くシーンがあったり。

ユリや五郎達までベアーコンガーが運転するスノーバイクに引きずられるシーンまであったりして、今回はなかなか大変なロケだったようです。

脚本:島田真之
監督:塚田正煕

第45話「怪人ナメクジラのガス爆発作戦」第47話「死を呼ぶ氷魔人トドギラー」
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