1号ライダーと2号ライダーの識別法

マニアは別として、一般人たちには割と難易度が高いと言われているのが、1号ライダーと2号ライダーの識別です。

一般によく知られているのは、グローブとブーツの色による識別です。銀色なら1号、赤なら2号だというわけです。まあ、これは間違いではないですが、実はこの方法で識別できるのは新1号と新2号だけだったりします。

新1号?新2号? なんかまたマニアックな用語が出てきたぞ? と腰が引けているそこのあなたには、まずは1号にも2号にもそれぞれ2種類あるんだということを説明しないといけません。

実は、「仮面ライダー」第53話、つまりは本郷猛の正式な主役復帰を境に、1号も2号もデザインがリニューアルされています。リニューアル前をそれぞれ旧1号、旧2号。リニューアル後を新1号、新2号と呼んでいます。(念のため…旧1号と新1号、および旧2号と新2号はそれぞれ同一人物です)

平成仮面ライダーシリーズの劇場版などで客演する1号と2号は、当然新1号と新2号ですので、平成シリーズのファンにとって馴染みがあるのはこちらの方でしょう。

以下、それぞれの見た目の違いを表にすると、以下のようになります。

  旧1号 旧2号 新1号 新2号
ヘルメット ダークグリーングリーンライトグリーンライトグリーン
またはグリーン
グリーンシルバーシルバー シルバー
腕のシルバーライン なし1本2本1本
ブーツとグローブ グリーングリーンシルバーレッド

まあ見てわかるとおり複雑です。現在のファンにも馴染みのあるであろう新1号と新2号にしても、腕のラインは1号が2本で2号が1本。直感的には「逆だろ!」って思いますよね。そして、冒頭に出てきたブーツとグローブの色で識別する方法では、旧1号と旧2号が区別できないこともわかります。

これら4種類を識別しようと思ったら、腕のラインと、ブーツ&グローブの色に着目すると良さそうです。

1号か2号かは、腕のラインを見ればわかります。1本なら2号、それ以外なら1号です。

旧か新かは、ブーツ&グローブを見ればわかります。グリーンなら旧○号、それ以外は新○号です。

見た目以外にも、2号ライダーの変身のかけ声が「変身!」なのに対して、新1号ライダーのそれが「ライダー、変身!」なのも混乱の原因だったりしますね。なんで先達の1号の方が複雑になってるんだよと。

これも、変身ポーズが使われるようになったのは旧2号からだということを覚えておけば、混乱することが無いかも。旧1号は実は変身のかけ声もポーズもありません。実は1号の変身ポーズ・かけ声は、2号のそれより後に作られたものなのです。藤岡弘のアクシデントで、主人公が2号ライダー・一文字隼人に代わったときに、新しく変身ポーズのシステムが作られました。その好評を受けて、復帰した1号ライダーにも新たに変身ポーズが作られました。だから、2号よりも1号の方が若干複雑になっているわけですね。

いかがでしょうか。え?やっぱり覚えにくいって?

ならとりあえずは、「腕のラインが1本が2号」とだけ、まずは覚えておきましょう。それでなんとかなります、多分。

あと、劇中ではこれらの容姿の変化に関する説明は、実は全くなされていません。一応、1号は本郷猛がショッカーにわざと捕まって再改造手術を受けることにより、2号は特訓で体を鍛えたことにより、それぞれ新1号、新2号となったと後付け設定されてますが、劇中では唐突に容姿が変わるだけなので当時の視聴者は大いに戸惑ったでしょうね。