あらすじ
ショッカーは、南米原産の猛毒生物、ピラザウルスを人間に融合させた新たな改造人間の製造を模索していた。ピラザウルスの猛毒は恐竜も数秒で死に至らしめるほどのもので、これを改造人間の能力として取り込むことで強力な殺傷能力を持たせようとしていた。
しかし、元来ピラザウルスが持っている猛毒に、改造人間の体が耐えきれない。実験体第一号は、バスを使った毒ガスによる殺人実験の後、自身の猛毒に体が耐えられず死んでしまった。
ピラザウルスの毒素に耐えうる強靱な人間を素体にする必要がある。ショッカーのコンピューターは、適応者としてプロレスの無敵王者・草加昇を選び出した。ショッカーの改造人間トレーナーの2名が、試合を終えて控え室に戻ってきた草加を誘拐、仮面ライダーの追跡もかわしてアジトへ連れ込み、改造人間ピラザウルスへと改造してしまう。
ピラザウルスは、立花レーシングクラブでオートバイ練習走中の隼人を襲撃。ライダーキックを放たれても、自身の必殺技ウルトラキックでこれを跳ね返し、ライダーを退けてしまう。
一方、草加昇が失踪したプロレス界では、代わって「サタンマスク」を名乗るマスクマンが登場し、活躍するようになっていた。草加の弟であるキヨシ少年は、サタンマスクが失踪した兄・昇であると確信して、会場で彼に詰め寄るが、草加昇としての記憶を奪われている彼は、あろうことかキヨシに手をかけようとする。
その場に出現してキヨシを救出したのは仮面ライダーだった。ライダーvsピラザウルスのリベンジマッチが始まろうとしていた。
解説
謎のレスラー「ミスター陣羽織」
解説しなければならないことは、まあぽつぽつとあるのですが、チャンピオン草加の対戦相手「ミスター陣羽織」の名前のインパクトが強烈すぎて他のことが全然頭に入ってきません(笑)
あと、草加vs陣羽織の「61分3本勝負」という謎の試合形式。61分って何だよ!?…と不審に思ってましたが、実はこの当時のタイトル戦ではよくある試合形式だったらしいです。
改造人間にもトレーナーが
ちなみに今回改造人間の素体となったピラザウルスなる動物は、架空の生物で実在はしません。
マヤとハリケーン・ジョーなる男女ペアがショッカー側の人物として唐突に登場します。少なくともジョーの方は自称「改造人間のトレーナー&幹部のボディガード」とのことです。改造人間にもトレーナーがいたんですねぇ…
マヤの立場や身分については、作中で詳細は明かされていませんが、ピラザウルスの毒ガス実験などに立ち会っているところを見ると、おそらくジョーと同じようなポジションであると推測されます。
いや、そんなことよりもミスター陣羽織です。こいつのインパクトに比べたらマヤもジョーもカスですよ、カス(笑)
脚本:伊上勝
監督:折田至