人喰い怪人イソギンチャック(『仮面ライダー』第49話)

あらすじ

アフリカ大陸南部でダイヤモンド鉱山を探し当てた中山老人。その鉱山を狙う現地ショッカーの改造人間イソギンチャックは、中山を襲って地図を奪い取ろうとするが、中山は既に鉱山の位置を隠したメダルを日本にいる孫のヒロシに送った後だった。

鉱山の位置を教えろと迫るイソギンチャックの要求に応じない中山は崖下に転落するが、奇跡的に一命は取り留め、駆けつけた本郷猛によって保護された。

イソギンチャックは日本支部へ連絡するとともに自らも日本へ向かう。一方で猛は立花レーシングクラブの隼人へ向けて、イソギンチャックのが中山の孫ヒロシを狙って来日する旨、および自分も日本へ向かう旨を伝えていた。隼人は滝とともにヒロシの元へ向かう。

イソギンチャックがヒロシと友人のサクラを襲っているところに隼人達が到着。隼人は変身してヒロシ達を救出するが、滝は戦闘員が放った毒を塗った吹き矢を受けてしまった。

滝は隼人が猛から受け取った解毒剤を投与して命は取り留めた。

隼人はサクラから、ヒロシが祖父から受け取ったメダルを守るために身を隠すことを伝え聞き、ショッカーに先に見つけられてはとヒロシを捜索する。

結局、ヒロシはイソギンチャックに発見されるが、懸命に逃走し簡単には捕まらない。ヒロシが鉄塔に追い込まれたところで、ようやく隼人達もヒロシを発見。しかし、ヒロシは戦闘員の毒矢を受けて倒れてしまった。

ヒロシの身柄はライダーに変身した隼人が確保したが、意識を無くしたヒロシを庇いながら戦うライダーは苦戦を強いられる。そこに1号ライダーが到着して形勢は逆転。ダブルライダーの共闘でイソギンチャックは追い詰められ、最後はライダーダブルキックを食らい、散った。

猛は再びヨーロッパへ飛び立ち、ヒロシは立花レーシングクラブに保護される。その立花レーシングクラブに、怪我から回復した中山が訪れ、孫と祖父は再会を果たした。

解説

主役復帰へ

再び、仮面ライダー1号こと本郷猛の登場です。

今回登場した1号、複眼は相変わらず赤みが強くなってますが、顎部はグリーンに統一されていて、桜島1号からまた微妙にマイナーチェンジしてますね。

今後、いよいよ本格的な主役復帰へ向けて、藤岡弘の客演ペースが増えていきます。

もはや「博士」というより…

ヒロシが身を隠したことを盗聴器で知った死神博士。「奴らより早く、なんとしてもヒロシを見つけ出す。その方法は…」

魔法陣で怪しげな呪文を唱えてヒロシの居場所を特定する死神博士。もはや博士というより魔術師ですな。

脚本:長谷川公之
監督:内田一作

第48話「吸血沼のヒルゲリラ」第50話「怪人カメストーンの殺人オーロラ計画」
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