ライダー3号 その名はV3!(『仮面ライダーV3』第1話)

あらすじ

風見志郎はある夜、マンホールの側で倒れている男を見つけた。助け起こすと、男は志郎の目の前で霞のように溶けてしまった。

その直後にクルマに轢き殺されかけたのを皮切りに、志郎の周囲に異変が起き始める。自宅で飲もうとしたコーヒーには猛毒が盛られ、立花レーシングクラブでコースを試走していれば、空から振った爆弾に直撃され、救急車で搬送されれば、その救急車は偽物で救急隊員に殺されかける。人間が溶ける現場を目撃した志郎の命を、何者かが狙っているのは明かだった。

その後志郎は、奇妙な一団を目撃して追われていた珠純子を保護。気を失っていた彼女を自宅に連れ帰り、家族に預けた。

しかし、志郎の留守中に風見邸を謎の怪人が襲撃。ちょうど帰宅した志郎の目の前で、両親と妹は怪人に殺害されてしまう。純子も怪人の毒牙にかかろうとしていたまさにその時、猛が間一髪登場。

猛は仮面ライダーに変身して怪人に立ち向かうも、逃げられてしまう。

目の前で家族を殺された志郎は、復讐のために人間であることを捨てようと、ダブルライダーに自分を改造してくれと懇願するが、ダブルライダーは拒否する。

「改造人間は私たち二人だけでいい。人間でありながら人間でない、その苦しみは私たち二人だけで十分なんだ」(2号)

ダブルライダーは純子から怪しげな一団を目撃した場所を聞き出し、急行する。そこにあったアジトで、二人は倒したはずのゲルショッカー首領の声を聞き、新たな組織デストロンの結成を知らされた。さらに改造人間分解光線を浴びせられ、死の危機に陥る。二人を追ってきた志郎がダブルライダーを光線から救出する。しかし、自身が分解光線を浴びて重傷を負ってしまった。

志郎を死なせるわけにはいかない。ダブルライダーは志郎の改造手術を決意した。

しかし、手術中の現場をデストロンの怪人カメバズーカに砲撃されてしまう。カメバズーカの圧倒的破壊力の前に苦戦を強いられるダブルライダー。カメバズーカがトドメを刺すべくバズーカ砲を向けたその時、第三の戦士が突如出現した。

「おお、成功したぞ!」

うなずき合う1号と2号。改造人間風見志郎の新しい姿、仮面ライダーV3誕生の瞬間だった。

解説

今回はV3誕生までの経緯を語る回で、デストロンとドンパチするのはまだ1号2号の役目になってますね。V3は本当に最後の最後に顔見せするだけです。

本郷猛、一文字隼人が前作最終回から引き続き登場。新しい主人公と素顔でそろい踏みする姿は、まだV3が誕生する前であっても心躍ります。

その本郷猛、風見邸に現れたときは志郎と純子の目の前で躊躇うこと無く変身しています。志郎はともかく純子までにあっさり見せてしまって良かったんだろうか…。なお、残念ながら一文字隼人の変身シーンはありません。

初期のデストロン怪人は、「機械合成怪人」とも言われ、動植物モチーフをベースに道具や機械の要素を加えたデザインですが、私個人の感想を言えば昭和シリーズの中においても造形の独特さという点で、ピカイチだと思います。今回で言えばカメバズーカのデザインは本当に秀逸だと思う。初期デストロン怪人は私の好きな怪人が多いですね。

ドクトルGの登場までは、基本的に前後編の2話構成で、怪人も2体ずつ登場という構成が続きますが、これも独特ですね。前作でも前後編構成はありましたが、その場合でもメインの怪人は1体だけでした。むしろライダーの方が2人いたりしますしwww

脚本:伊上勝
監督:山田稔

第2話「ダブルライダーの遺言状」
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