火を吹く毛虫怪人ドクガンダー(『仮面ライダー』第20話)

あらすじ

とある山奥の村で、人間を食べる巨大な毛虫が現れるとの噂が立った。姿を見た者は多くはないが、実際に姿を消す者も現れるにあたり、村人は集団疎開しようとしていた。

そんな山奥の村にバイクでドライブに訪れた、隼人を含む立花レーシングクラブの面々。地元の小学校で人食い巨大毛虫の噂を聞きつけたマリ達は、ショッカーの存在を疑い、毛虫が出るという滝の方へ向かうが、紳士に扮したドクガンダーに騙され、山小屋に閉じ込められる。

マリ達の戻りが遅いのを不審に思った藤兵衛と隼人だが、藤兵衛は戦闘員に捕らえられ山小屋に連行され、一方で隼人も戦闘員とドクガンダーに襲われ、仮面ライダーに変身して対抗する。

藤兵衛がわざと落としておいた、発振器つきのパイプを拾ったライダーは、その信号をたどって滝の裏のアジトに忍び込む。しかし、罠にかかって退路を塞がれたライダーの目の前に現れた光景は、今まさに処刑されようとしている藤兵衛、マリ達の姿だった。

解説

モ○ラ~やモス○~♪

今回登場するドクガンダーは幼虫です。最後、ライダーキックを繭の姿になることで逃れたドクガンダーは、次回成虫体となって登場します。

このドクガンダーのように、エピソードを挟んで幼虫体の怪人が成虫体に進化するというのは、私の記憶にある限りでは、他には「仮面ライダーアマゾン」に登場する獣人ヘビトンボと、「仮面ライダーストロンガー」に登場する奇械人ケムンガ(成虫体はドクガラン)くらいのはずです。

こうしてみると、3体のうち2体が、蛾の怪人ということですね。こういった幼虫から成虫に進化する怪人に蛾のモチーフが多いのは、やはりあの○スラの影響なのでしょうか。

ミもフタもない

さて、ライダーをアジトに呼び込んで、目の前で藤兵衛達を電流で処刑しようとするドクガンダー。目の前で処刑台にくくりつけられた藤兵衛達に愕然とするライダーに「降伏しろ!」と迫りますが…ライダーは処刑室を隔てる鉄格子を力づくでこじ開けて処刑室に乱入し、電流装置を破壊してしまいます(笑)。いやはや、身もフタもありませんねコレは。

そういえば、最後のライダーキックのかけ声は、明らかに佐々木剛ではない甲高い声だったのですが、あれはいったい何だったんでしょう…

次回、成虫体となったドクガンダーが大阪に出現!

脚本:山崎久
監督:山田稔

第19話「怪人カニバブラー 北海道に現る 」第21話「ドクガンダー大阪城の対決!」
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