冷凍ライダーを食べる人食い獣人!(『仮面ライダーアマゾン』第21話)

あらすじ

ガランダーの「人喰い人間大作戦」。それは、血液を入れ替えることで人間を「人喰い人間」化するイソギンチャク獣人の能力をもって、東京中の人間を人喰い人間と化す計画。イソギンチャク獣人は着々と人喰い人間を増やし、その毒牙はアマゾン達の周囲の人間にも及んでいた。

まさひこの友達・イサムの父親がイソギンチャク獣人の毒牙にかかって人喰い人間と化した。アマゾンは鋭敏な嗅覚でイサムの父親の異常を嗅ぎ取り、イサムの前で「こいつは人間じゃない!」と失言してしまう。怒ったイサムに絶交をつきつけられるアマゾン。異常は感じるが、決定的な証拠がなく追求できないアマゾン。まさひことりつ子も困惑し、当初の予定通りイサムの父と共に水族館へ向かうが、道中で父は人喰い人間の正体を現し、まさひこ達に襲いかかる。密かに尾行していたアマゾンが救出し、続けて襲ってきたイソギンチャク獣人もなんとか退け、事なきを得た。

しかし、父親は別行動していたイサムと合流すると、水族館の機械室でイサムを襲う。状況を察知して潜入していたアマゾンが力づくで阻止するが、父親が人喰い人間化した決定的瞬間を見ていなかったイサムが激しくアマゾンをなじる。母親を亡くしてから、一人で自分を育ててくれた父なのだと。図らずも幼い子供の心を傷つけてしまったことを悔やむアマゾン。その心のひるみの一瞬を突かれ、アマゾンは落とし穴へ落とされた。冷凍ボックスに閉じ込められ、そのまま冷凍ガスで氷漬けにされてしまうアマゾン。まさひこ達も黒ジューシャに捕らえられ、イサム共々人喰い人間のエサにされようとしていた。

氷漬けのアマゾンを解体して捕食しようとするイソギンチャク獣人。しかし、氷漬けにされてもなお生きていたアマゾンは、ギギの腕輪の超パワーを発動して氷を砕いて脱出。そのままイソギンチャク獣人との闘いに突入。大切断でバラバラにしても元通りにくっつく生命力を見せつけるイソギンチャク獣人だったが、両腕を切断され、急降下キックの直撃を食らうと泡を吹いて絶命した。

イソギンチャク獣人の死とともに、人喰い人間と化していた人たちも元に戻った。「人喰い人間大作戦」もここに潰えたのだった。

解説

「人喰い人間大作戦」。なんか「大」作戦とかつくと、途端に響きが安っぽくなる気がするのは私だけでしょうか(笑)。

イソギンチャク獣人により生み出された人喰い人間に襲われた人間もまた人喰い人間となるため、その数はネズミ算式に増えていくことになるので、大元がイソギンチャク獣人1体とはいえ、伝染病並みの浸透力が見込まれますね。しかも見た目は普通の人間と変わらないというのもミソ。アマゾンも、人喰い人間と化していたイサムの父親を見ただけでは識別できず、近くで僅かなにおいを嗅ぎ取って初めて異常に気づいたほど。なので父の正体に気づかないイサムが、父に暴言を吐いて攻撃するアマゾンをなじる。アマゾンも、そのつもりはなくても、イサムを傷つけてしまったことを悔やむ。このシーンは結構ぐっと来ます。

ここのところギギの腕輪のチートが止まりません。今回も、冷凍状態から一気に氷を砕いて脱出。アマゾンによれば「アジトを探るためにわざわざ冷凍になってやった」というのですから、アマゾンもだいぶこのチート能力を使いこなしてますねぇ…

イソギンチャク獣人は腕を切り落としても再生し、それどころか大切断を食らってバラバラにされても再びくっついて再生するという、これまでの獣人には見られなかったすさまじい生命力を見せつけますが、再生力はあっても別に打たれ強いというわけではなかったようで、ライダーキックっぽい蹴り技をくらうとアッサリ泡を吹いて絶命しています。

脚本:村山庄三
監督:田口勝彦

第20話「モグラ獣人 最後の活躍!!」第22話「インカ人形 大東京全滅の日!?」

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