ゴッド秘密基地!Xライダー潜入す!!(『仮面ライダーX』第15話)

あらすじ

GODはとある重要任務のために、市井の協力者である医学の川上博士と、城北大学・電子物理工学の宮本博士をGODの国内拠点である「アポロン宮殿」に招集しようとしていた。怪人・クロノスを派遣してGOD総司令の指令テープを両博士に届けようとしたが、宮本博士に届けるはずだった指令テープは、途中の手違いで城北大学の女子大生・マコの荷物と入れ替わってしまった。

親友のチコと共に、期せずしてGOD総司令の指令を聞いてしまったマコ。クロノスは二人の口を封じるべく、二人がともに暮らす部屋に侵入して殺害しようとするが、そこに二人から事情を聞いていた敬介が現れて、口封じを阻止した。

敬介は二人をCOLに預け、二人が聞いたという総司令の指令を元に、宮本博士に変装してGODの送迎車に合流し、アポロン宮殿へと潜入するが、変装は最初から総司令に見破られていた。総司令はアポロン宮殿の異様とGODの力を誇示することで、敬介をGODに取り込もうと画策していた。

巨大なアポロン宮殿を目にしてもなお、GODに立ち向かう志を曲げない敬介に敬意を表し、GOD総司令はGODの最高位を用意して敬介をスカウトするが、敬介は断固拒否。アポロン宮殿の戦闘工作員達がクロノスと共に総出でXライダーの排除にかかった。

その頃、総司令によって招聘された川上・宮本両博士は、GOD総司令の命により、とある人物の手術を執り行っていた。

GODの本拠地・アポロン宮殿でクロノスらと激闘を展開するXライダー。果たしてその運命は。そして、両博士を招聘したGOD総司令の目論見とは?

解説

番組後半レギュラーである女子大生コンビ、チコとマコの初登場回です。ちなみに、マコ役の女優はオープニングで「小チサ子」と表記されていますが、これは誤りで、正しくは「小坂チサ子」です。彼女は後に「仁和令子」と改名し、時代劇を中心に12年ほど活動して一度引退。その後、ごく最近の2017年になって芸能活動を突如再開しますが、不運にも病魔に冒され、翌年に亡くなっています。チコ役の早田みゆきは、本番組以降は目立った活躍が無いまま、ひっそりと引退されたようです。

なお、オープニングではアポロガイスト/打田康比古もクレジットされていますが、今回は劇中の台詞に名前が出てくるのみで、登場はしません。

今回はそのチコとマコがGOD総司令の命令テープを聴いてしまうところから始まり、GODの市井の協力者が登場したり、総司令室を備えるGODの巨大基地「アポロン宮殿」が舞台であったりと、かなり内容の濃いエピソードです。

そのアポロン宮殿には、各種格闘技やスポーツのエリートを選りすぐったという警備課の戦闘工作員達がいて、今回の後半でXライダーと一戦交えるシーンもありますが…戦闘工作員のエリートであるはずの彼らも、正直普通の戦闘工作員と大差ないような…。いつも通りにバッタバッタと斬り捨てられていましたww

そういえば、今回もいわゆる「ジャンピングセットアップ」をやってました。第12話以来になりますが、そういえばあのときも今回も、折田至監督です。間に挟まる13話と14話は折田監督ではない。あのクソダサいジャンピングセットアップは、折田監督のこだわりだったのでしょうか…

あと、どうでもいいところかもしれませんが、チコ・マコの部屋をクロノスが襲撃するシーンで、ラーメンを掴んだ箸でクロノスの影を指ししめすチコの姿は、絵面がおマヌケ過ぎて一見の価値ありですww

脚本:伊上勝
監督:折田至

第14話「アポロガイスト くるい虫地獄」第16話「逆襲アポロガイスト!Xライダー危うし!!」
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