あらすじ
ツバサ大僧正の企てるムササビ作戦。それは、人間をムササビの死骸に変化させるという木霊ムササビの持つ毒素を、大雪山の噴火に偽装して都市部に一斉に拡散させて人間を一人残らずムササビの死骸に変えてしまう作戦。
その実験現場付近の山寺をたまたま訪れていたシゲルは、地元の人間が「ムササビの森」と呼ぶ、曰く付きの森の中で、不自然なムササビの死骸を発見し、デストロンの関与を疑って本部に通報。志郎が現地を訪れ、山寺の住職らとともにムササビの森を探索する。シゲルの言うとおり、不自然なムササビの死骸にきな臭さを感じた志郎は、念のため住職にふもとの村人を避難させるように養成するが、住職は何も問題は無いと拒否してしまう。
作戦への妨害を危惧する木霊ムササビは、その場で志郎を急襲し撤退した後、夜中には山寺に侵入して志郎を探し出して始末しようとするも見つけられなかった。住職はその際に木霊ムササビの姿を見てしまい、夜が明けた後に村と連絡して村人を避難させようとするが、電話線はデストロンによって切断されていた。
やむなく、志郎が麓の村へ急行するが、木霊ムササビと戦闘員は山寺を襲い、住職とその孫娘・妙子、そしてシゲルを人質として捕らえてしまう。人質を餌にV3をおびき寄せ、孫娘を木に吊したロープに、大雪山爆発スイッチを結びつけてV3に作戦の起動スイッチを入れさせようと企てた木霊ムササビとツバサ大僧正だったが、V3は妙子を助け出そうとする際の音で仕掛けに気づき、先に地下のアジトに突入して仕掛けを解除してしまう。
作戦を台無しにされ、怒りの木霊ムササビがV3に挑みかかるが、毒ミサイルで翻弄してはみたものの、最後はV3トリプルパンチを食らって斃れ、ムササビ作戦も阻止されたのだった。
解説
あらすじに書き切れなかったところも含め、意味不明な点が多いです。人間を殺すとムササビの死骸に変化するという毒素、AパートでV3を何やら下駄のオブジェのようなものに貼り付けておきながら、殺したり痛めつけたりもせずに撤退。志郎は無視することにしたのかと思えば、改めて夜中に志郎を始末しようと寺に忍び込んでみたり。その際に木霊ムササビは自分を目撃した住職に何も危害を加えること無く撤退したり。かと思えば、その後改めて人質として攫いに来てみたり。
もうなんというか、何もかもがチグハグすぎて不自然極まりなく、あらすじをまとめるのにも正直苦労してます。
さらに言えば、V3が妙子を縛るロープの仕掛けに気づいてアジトに乗り込み、目論見を潰された木霊ムササビが爆薬の満載された部屋に火を放つシーンがあるんですが、V3は消火のために逆ダブルタイフーンを使用。…あれ? 逆ダブルタイフーンを使うと変身は解除され、さらには3時間変身が不可能になるはずでは?
個人的に今回の見所を挙げるとするなら、ムササビ作戦の実験成功の報告を受けて文字通り小躍りするツバサ大僧正ですかね。あれは笑える。
脚本:滝沢真里
監督:折田至