怪魚人アマゾニア(『仮面ライダー』第22話)

あらすじ

日本近海のウラニウム鉱脈に海底基地を建設する、ショッカーの「507計画」。ショッカーはこの作戦の遂行者として、オリンピック代表候補の水泳選手を誘拐し、水棲の改造人間アマゾニアとしてしまう。

隼人は水泳選手の失踪をショッカーの仕業と目を付け、捜索。一方、滝はFBIの女性捜査官から、海中から発せられる怪電波の情報を受け、海を捜索中、「兄が怪物に食べられた」と泣く少女を保護する。彼女の兄、青柳は、アマゾニアに誘拐され「507計画」の水中作業員として改造されようとしていた。

隼人は藤兵衛と合流しようとバイクで移動中に、アマゾニア率いるショッカーの一団に襲われる。ライダーに変身して戦うが、アマゾニア得意の水中戦に引き込まれ、不利に陥り、戦線を離脱した。

立花と合流して、滝が海中の怪電波を追っていると知った隼人は、アマゾニアに遭遇しては危険と判断し後を追うが、滝も女性捜査官も、一足早くショッカーの手に落ちてしまう。

二人を追ってショッカーの海底アジトに潜入するライダー。しかし、アマゾニアは周到に罠を巡らせてライダーを待ち受けていた。

解説

サービスショット(^^)

あらすじのところで、オリンピック候補選手がアマゾニアに改造されたと書きましたけど、実は彼がアマゾニアにされたという描写は劇中に無かったりします。

単に練習中に忽然と姿を消し、数日後からアマゾニアが行動を開始した描写があるのみで、彼がアマゾニアであるかどうかは実はハッキリしないのですが、その後、彼は一切登場してこないので、彼がアマゾニアでないなら、冒頭の彼がさらわれるシーンの意味がなくなります。やはり、彼がアマゾニアであると考えるべきでしょう。

今回は海洋公園でマリ達の水着サービスショットがあります。マリ、ユリ、ひろみの三人ですが、うーん…スタイルで言えばひろみが圧勝かな…。FBI女性捜査官のウェットスーツ姿も捨てがたいですが(笑)

指からミサイル

アマゾニアはショッカーでは初めての水棲改造人間。やはり得意なのは水中戦で、ライダーとも互角以上に渡り合って見せます。しかし、地上戦でも指先から発射される爆裂弾があり、それなりの戦闘力を誇ります。…前回の成虫ドクガンダーといい、指から爆裂弾というのがこの頃の改造人間のトレンドだったんですかね?

アマゾニアは海底のアジトにライダーを引き入れると、部屋の酸素を遮断するという頭脳プレーを見せますが、スイッチをむき出しにしていたためすぐに遮断解除されてしまうというお間抜けぶり。

そのままライダーとの戦いに突入しますが、ライダーは爆裂弾を食らって死んだふり…からのライダーキック。こ、姑息…(笑)

脚本:塚田正煕
監督:山田稔

第21話「ドクガンダー 大阪城の対決!」第23話「空飛ぶ怪人ムササビードル」
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