怪人ヒーターゼミのミイラ作戦!!(『仮面ライダーV3』第26話)

あらすじ

毒入りの水を飲もうとしていた純子は、シゲルにおどかされた弾みで水をぶちまけてしまい難を免れた。そして水をぶちまけられた花が瞬時に枯れ果てたのを見て、異常事態を知ることとなった。時を同じくして、東山団地で住人がミイラ化するという怪現象の報告が本部にもたらされる。志郎はまだ戻ってきておらず、藤兵衛と純子の二人が現地へ向かった。

日中にもかかわらず人の気配が無い団地を、藤兵衛は慎重に捜索する。藤兵衛がマンションの一室でミイラ化した人間を発見すると、猛烈なのどの渇きに襲われた。たまらず水道から水を飲もうとする藤兵衛を、駆けつけた志郎が慌てて制止する。錯乱している藤兵衛を当て身で気絶させる志郎。

そこに姿を現した怪人ヒーターゼミと戦いとなる。しかし、ヒーターゼミはV3に一方的に押し込まれ、いいところなく逃走。しかし、ヒーターゼミとやり合っているその間に、純子の身柄がデストロンの手に落ちてしまった。

逃走するデストロンの白いセダンを追跡し、追いついた志郎だったがそこにいたのは純子ではなく見知らぬ女性だった。彼女は、田口晴美と名乗った。デストロンに攫われた細菌学者・田口博士の娘だという。ミイラヴィールスの血清を作ることができる唯一の人物である田口博士はデストロンを脱走し、別荘に身を潜めているという。

志郎はシゲルを伴い、晴美の案内で田口博士を訪れるが、既に田口博士の姿は無かった。そのまま別荘でデストロンからの接触を待ったまま夜となり、志郎とシゲルは晴美のはからいで別室で休むことにした。しかし、寝静まった夜中、闇討ちしようとしてきた戦闘員を返り討ちにする。晴美を人質とし、降伏を迫る戦闘員達に、V3は高笑いする。
「本当に殺せるのか?デストロンの仲間を」
田口博士に娘がいないことを志郎は知っていた。罠と知りつつ血清の手がかりを得るために、別荘をおとずれたのだった。

正体を表したヒーターゼミにV3が挑みかかる。海岸で繰り広げられる殴り合いの末、V3回転フルキックを浴びせ、これを打ち破る。かくして、デストロンのミイラ作戦は失敗した。しかし、ドクトルGは既に恐るべき次の作戦を準備していた。

解説

あらすじからは省いてますが、途中、志郎が東京に戻る途中でデストロンのレインジャー第二部隊に遭遇するシーンがあります。警官に変装した戦闘員達が志郎に手錠をかけるところまでは良かったのですが、すっかり勝った気になって高笑いし、ミイラヴィルスの血清を作れるのが田口博士だと言うことをベラベラと志郎に得意げに喋ってしまう始末。前回もカマキリメランがV3にボコられながら、レインジャー第二部隊の作戦行動をペラペラと喋ってましたが、デストロンの機密管理は一体どうなっているのやら。ましてやこいつら、精鋭のレインジャー部隊でしょ?

さて、レインジャー第二部隊の先頭に立ってミイラ作戦を遂行するヒーターゼミ。Aパートの戦いでは一方的にV3に叩きのめされ、情けなく地面を這いつくばる有様で、こりゃ前回のカマキリメランと同レベルのダメ怪人か?と思いきや、Bパートの方ではなかなかいい食い下がりを見せてくれました。とくに、海上でのじっくりとした殴り合いはなかなかいい画だと思います。その後、唐突にV3が必殺技を浴びせて終わってしまうのですが、プロレス風に言うならV3がショッパい戦いをした感あります…。

余談ですが、前半部でヒーターゼミに殺される一般人のドライバー。その車の内装を見ると、あー、これは昭和の番組なんだなーと実感します。カーオーディオとか、確かに昔はこんな、シンプルな割に無駄にゴツい見た目だったよなーと、今は亡き父親の愛車を思い出しなんだか懐かしくなりました。

さて、次回はいよいよあいつらが帰ってきます!(笑)

脚本:伊上勝
監督:塚田正煕

第25話「怪奇!!デストロンレインジャー部隊」第27話「生きかえったゾル・死神・地獄・ブラック」
『仮面ライダーV3』エピソードリスト・解説へ