あらすじ
ドクトルGは細菌戦で日本を制圧するべく、改造人間ゴキブリスパイクを派遣し、大里細菌研究所を占領。家政婦募集の名目で女性達を募集しては細菌の実験台としていたが、細菌の感染力が思うように強化できない。拘束した所長の大里博士に協力を強要しようとするも、博士は頑として協力を拒んでいた。
自宅から大里研究所を双眼鏡で観察していた少年ライダー隊員のヨシオ少年は、女性達が入ったきり出てくる様子が無いことに不審を抱き、研究所の周囲を捜索するが、ゴキブリスパイクに発見されてしまう。捕まる直前にライダー隊本部に通報するも、詳細を伝えること無く通信は途絶える。
家政婦募集に応募して、研究所に入り込んだ純子は、密かに所内を捜索して、自室に拘束された大里博士と、実験台として地下室に幽閉された女性達とヨシオ少年を発見する。しかし、純子の行動はデストロンに露見し、純子もまた地下室に幽閉の身となってしまった。
大里研究所から出てくる戦闘員とゴキブリスパイクを尾行し、アジトへ潜入した志郎だったが、逆にゴキブリスパイクに襲われてしまう。V3に変身してこれを迎え撃つ志郎。互角の戦いが続く中、ゴキブリスパイクは大里研究所に放火して人質の皆殺しを示唆するも、V3反転キックに敗れる。
V3は大里研究所に急行し、放火を直前で阻止。純子と人質は無事に救出され、デストロンの細菌作戦も潰えたのだった。
解説
あらすじ書いてみて気づきましたが、今回志郎はあまりストーリーの根幹に関わってないんですよね。志郎がやったことと言えばゴキブリスパイクの実験台になった女性達の介抱をして、あとはゴキブリスパイクを尾行してドンパチしたくらい。ストーリー上、中心になって動いたのはむしろ藤兵衛と純子です。
その純子、大里研究所に家政婦として潜入するための求人面接で、名前を聞かれて堂々と「珠純子です」と本名を名乗っています。既に志郎の協力者として純子の名前はデストロンに割れていますし、何度もデストロンに捕らわれた経験のある純子なのですから、そのことも当然わかっているはずなのですが、本名を躊躇うこと無く名乗る。…もしかしてアホの子ですか? 偽名を使うという演出が視聴者の子供らには難しいと判断されたんですかね…
大里研究所でゴキブリスパイクを「ご主人様」と呼ぶ老婆。「V3が必ず助けに来る」とヨシオを励ます純子に、「V3は今頃罠にかかってお陀仏さ」とあざ笑うのですが、ゴキブリスパイクを尾行してアジトに潜入したV3、アジト内でゴキブリスパイクに襲われるも、特に何も無くアジトを脱出してドンパチを続けています。おい、罠はどうしたんだ罠は。
そのバトル中の会話。
「ゴキブリスパイク!人類のために許さん」
「何をこしゃくな!ゴキブリの歴史は人類より古いのだ!」
これを言わせたかっただけやろ、脚本…(笑)
解説:滝沢真里
監督:山田稔