にせライダー対アマゾンライダー!!(『仮面ライダーアマゾン』第23話)

あらすじ

八丈島近海でヘリウム爆弾と思われる爆発が発生し、島が一つ爆散した。これは東京を焼け野原にしようと企むガランダー帝国による実験であった。実験の成功を受け、いよいよヘリウム爆弾による東京爆破を決行しようとする支配者とゼロ大帝。

しかし、ガランダーが保有するヘリウム爆弾は1個しかなく、失敗が許されない状況。ゼロ大帝は作戦に万全を期するべく、事前に邪魔者であるアマゾンを始末してしまおうと、サンショウウオ獣人を派遣。サンショウウオ獣人はその変身能力でアマゾンに化け、藤兵衛を騙し、りつ子・まさひこ姉妹を誘拐する。

藤兵衛と遭遇し、いったんは偽物と疑われながらもギギの腕輪で疑惑を晴らし、藤兵衛からの情報を元にガランダーを追跡するアマゾン。川辺でサンショウウオ獣人と遭遇し交戦し、人質のりつ子とまさひこは藤兵衛により助けられたが、既にサンショウウオ獣人の毒を植え付けられており、皮膚のサンショウウオ化が進む二人。

ガランダーの作戦は、アマゾンが獣人と交戦している間にヘリウム爆弾を仕掛け、爆発させること。りつ子達はそれをアマゾンに伝え、自分たちよりもそちらを止めるようアマゾンを促す。しかしアマゾンはりつ子達を見捨てられず、獣人を早急に始末して爆弾の解除に向かうことを選択。

サンショウウオ獣人はアマゾンライダーに化けて応戦するが、本物のアマゾンライダーに滅多打ちにされあっさりとその姿を放棄。大切断を食らいながらも一度は切断部分を再生させるが、二度目の大切断から再生はできず。報告のためアジトへ引き上げたサンショウウオ獣人をゼロ大帝は処刑。サンショウウオ獣人の死によって、りつ子達のサンショウウオ化は止まった。

アマゾンはヘリウム爆弾の在処を探るべく、サンショウウオ獣人を追ってアジトへ突入するも、罠にはまって剣山の待つ落とし穴へと落下してしまう。

どうなる?アマゾン!

解説

いよいよストーリーはクライマックスへ突入。冒頭でいきなり島がひとつ爆散するという衝撃的な事件から始まる今回は、ガランダー最終・最大の作戦に立ち向かうアマゾンが、ついにガランダーとの最終決着へと向かう導入部となります。

今回いわゆる「偽ライダー」が登場します。前作のXライダーの偽物は、単に戦闘形態の一つであって、ストーリー上の意味合いは皆無だったのですが、今回のサンショウウオ獣人はなんと、変身前のアマゾンの姿までコピーして藤兵衛達を騙すという離れ業を見せます。これは、ショッカーライダーや偽Xライダーを見てきたはずの藤兵衛ですらさすがに見抜けなかった。変身前の姿まで再現した偽ライダーは、このサンショウウオ獣人が唯一だったと思います。

後にアマゾンライダーとの対決でもアマゾンライダーの姿をコピーして見せますが、本物と偽物を見分けるポイントは、左腕のギギの腕輪の有無。ショッカーライダーのグローブ・ブーツ・マフラーの色などと違い、ちょっと注意して見てないとわからないですね。私も実際、初見時に変身前のアマゾンが現れたシーンではまったく偽物だとは疑いませんでした。

ところで、Aパートで藤兵衛がガランダーの襲撃からりつ子達を助け出すシーン。藤兵衛が乗り付けてきた車がいつもの黄色いジープでは無く、やけに高級そうな黒いセダンだったんですが、あれはなんだったんでしょう…

ガランダーはゲドンと違い、アマゾンライダーに関しては邪魔にならない限りは放置というスタンスですが、今回はヘリウム爆弾が1個しかなく失敗が許されないということで、事前にアマゾンを始末することを企てます。ガランダーとしては珍しい方針です。

サンショウウオ獣人は一度は腕を切断されても再生させたのですが、二度目切断されると何故か再生できず。瀕死の状態でアジトへ逃げ帰り、ゼロ大帝に最後の報告を残して処刑されます。それによって、りつ子とまさひこの皮膚のサンショウウオ化が戻るのですが…「サンショウウオ獣人が死んだんだ!」「アマゾンがやったんだ!」

違います。ゼロ大帝がやったんですwww

まあゼロ大帝が処刑するまでも無く既に瀕死でしたから、当たらずといえども遠からず、ですが。

余談ですが、皮膚がサンショウウオ化しているりつ子とまさひこの姿は、微グロ注意です。

脚本:鈴木生朗
監督:内田一作

第22話「インカ人形 大東京全滅の日!?」第24話「やったぞアマゾン!ゼロ大帝の最後!!」

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